近年の韓国と日本2


 前章では慰安婦問題を大まかに解説した。
それでは韓国が問題だと主張し始めたのはいつだろうか?
実は日本と韓国の国交正常化(1965年)以前でさえ出たことはない。
韓国歴代政権で最も反日政権だった李承晩政権は反日を国是としていたため、日本と国交正常化を行わなかった。
その間、日本に対して多額の賠償請求をしてきたが慰安婦問題は一度も出ていない
李承晩政権が日本政府に過去の清算としての要求を網羅的にあげた対日請求要綱の中でも全く取り上げられていない
1965年から82年までの間に歴史問題で外交交渉をしたこともない。
戦場に売春が付き物であるのは常識の範囲であるし、そんなことで対日要求できるとは誰も思っていなかったのである。

 私が個人的に思いつくのは、中国の真似をしてみたら上手くはまった。といった所ではないかと思う
韓国という国は分裂前の朝鮮時代から主体的に物事を運んだためしがなく、
常に属国であり、周りの国々に運命を翻弄され続けてきた。これは差別的思考ではなく事実だ



例を挙げよう


 韓国の憲法の前文に「悠久の歴史と伝統に輝く我が大韓国民は、三・一運動により建立された大韓民国臨時政府の法統及び、(中略)不義に抵抗した4.19民主理念を継承し、祖国の民主改革と平和的統一の使命に立脚して」とある
何を言いたいかというと、第二次大戦前に大韓民国臨時政府なるものを樹立し、日本に宣戦布告した。
その戦争に勝ち、独立を果たした。と言いたいのだ
もちろん韓国は日本と同様敗戦国である。臨時政府なるものも歴史上存在したことはないし、戦後の講和条約にも参加できていない

 小学校の教科書には「韓国は日本と独立戦争をして勝利し、独立した」や
「臨時政府は日本に宣戦布告して、連合軍と独立戦争を展開していった。我が民族の独立の意思が広く知られると、
世界の強大国もわが国の独立を約束せずにはいられなくなった」
と記されている。もちろん嘘だ

 もう少し歴史をさかのぼって豊臣秀吉時代の朝鮮出兵。これは日本の小学校の教科書にも登場する
韓国は被害者の歴史は千年経っても変わらないとよく言う。
私も「秀吉の朝鮮出兵」「朝鮮征伐」と習った記憶があるが、実はこれは「朝鮮出兵」ではない
秀吉が目指してたのは大陸である。当時の明、中国だ。その通り道に朝鮮半島があっただけなのだ。
明を宗主国とする朝鮮は抵抗するが、日本軍にあっという間に首都漢城を攻略されてしまうのである。
もちろんその際秀吉には朝鮮に出兵したという自覚はない

このようなフィクションじみた歴史観はまだまだ存在する。それについては後述する

韓国は世界4大文明の起源らしい
「迎恩門」中国の王ではなく使者を土下座して迎える門
国民感情で判決が左右される韓国の裁判









話を戻します


 1982年の教科書問題の際に中国が歴史カードとして使ったのを真似たのは間違いないだろう。
そして1983年の吉田清治著「私の戦争犯罪」以後登場した韓国が持つ対日カードとなった。
今までの歴史上、主体性を持って国際舞台に登場したことがない韓国が手にしたカードである
よっぽどうれしいのだろう
固執する気持ちはわかる

 歴史的事実として慰安婦は公権力による動員や強制によるものではないので、国家による賠償や補償の対象ではないというのは前述したが、万が一、仮に賠償責任があった場合の日本の責任について考える。

 1965年日本と韓国が国交を正常化した際、韓国は日本から無償、有償計約11億ドルの資金を受け取った。(当時の韓国の国家予算は3.5億ドル)
そのとき両国が締結した「財産および請求権に関する問題の解決ならびに経済協力に関する協定」
第2条の1項で「両締約国は、両締約国及びその国民(法人を含む)の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、1951年9月8日にサンフランシスコ市で署名された日本国との平和条約第4条(a)に規定されるものを含めて、完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」とされている
 そして「韓国の対日請求要綱」に関してはいかなる主張もなしえないことも確認されている
その中に
5 韓国法人または韓国自然人の日本国又は日本国民に対する日本債権、公債、日本銀行券,被徴用韓国人の未収金、
補償金及びその他の請求権の弁済を請求する。本この一部は下記の項目を含む。
(略) (3)被徴用韓人未収金 (4)戦争による被徴用者の被害に対する補償 (5)韓国人の対日本政府請求恩給関係そ
の他、(略) (7)その他

6 韓国人(自然人及び法人)の日本政府又は日本人(自然人及び法人)に対する権利の行使に関する項目

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